ダイヤモンドは、最も有名な貴石であることに違いなく、それを選ぶとなると必ずしも簡単にはいきません。
HSIやGVSといったわけのわからない頭文字が何を表しているのか、ときっと思っていらっしゃることでしょう。ダイヤモンドのクオリティーは、どのようにすれば見分けられるのでしょうか。そして、「正しい」ものを選べたかどうか、どのようにすればわかるでしょうか。
心配はご無用です!このガイドの中で、貴石の女王ダイヤモンドの秘密を全て明かしてさしあげましょう!
でもその前に、一歩下がってみましょう。
ダイヤモンドの歴史
ダイヤモンドが初めて発見されたのは、およそ3千年前のインドのことです。
それ以降、地球上の地表いたるところに鉱床が発見されています。最大級のものは、火山噴火の際のマグマ穴にあり、「キンバーライト」という岩石にあります。
地表に見つかるダイヤモンドは非常に少ないと考えられ、カットしたのちに1カラット以上となるのは、そのうち0.1%だけです。
1725年にインドが初めてダイヤモンド産出国世界ナンバーワンの座を奪われて以降、様々な国がスターの座を奪い合っています。まずはブラジル、次に南アフリカ共和国、ボツワナ、そして最近ではロシア・・・
ダイヤモンドという他にはない名前が多くを物語っています。語源は、古典ギリシャ語のadamas「永遠の」「壊れることのない」「純粋な」です。
ダイヤモンドの主な特徴
99%が炭素からなり、33億年前の時を経たダイヤモンドは、真に天然の至宝といえます。
この石の何がそれほど特別なのでしょうか。
—— 1.まず、もっとも硬い天然の鉱物です。
ダイヤモンドは、硬度基準の尺度のモース硬度10/10であり、地球上でもっとも硬い石です。
因みに、銅板は3/10、鋼なら5.5/10、硬化鋼では6.4/10です。
ダイヤモンドに傷をつけられるのはダイヤモンドだけなのです!といって、割れないというわけではありません・・・この点については、もう少し後段で詳しく見ることにしましょう。
—— 2.ダイヤモンドには、非常に熱伝導性に優れています。
ダイヤモンドの熱伝導率は、知られている固体の中でもっとも高いものです。銀や銅よりもずっと熱を伝えやすいのです。ダイヤモンド製の鍋などあれば、非常に優秀でしょう
ダイヤモンドのこのふたつの大きな特徴ゆえに、ダイヤモンドは製造業で非常に多く利用される鉱物となっています。特に、穿孔・裁断・研磨用の機材の研磨材として使われています。非常に硬いために、丸のこなどの道具のパーツを作るのに適してはいるのですが・・・ジェミオとしては、ダイヤモンドは美しいジュエリーのために使いたいというのが本当のところです。
ジュエリーにおけるダイヤモンド
ダイヤモンドは、ジュエリーの世界に君臨しています。何千年も前から認められてきたダイヤモンドは、人々を魅了し、必然的に装身具や歴史上もっとも美しい指や著名なメゾンのコレクションの指輪として確固たる位置をみつけました。
フランスやイギリスの王室のジュエリーとして、また史上最高額を叩き出すオークションで、ダイヤモンドは、ジュエリーの世界で独自の地位を占めています。それはなぜか?
その理由の一つに、屈折率が非常に高い鉱物であるということがあります。結晶の中で、もっとも高いとすらいえるでしょう。
この特異性のおかげで、光が石の中でとても広がりやすく、ダイヤモンドの比類のない輝きを放つのです。
このような特徴以外に、ダイヤモンドはそのクオリティの高さでも有名です。何によってこのクオリティは決まるのでしょうか。それをこれから見ていこうと思います。
——ダイヤモンドのクオリティ:誰もが認める4C
ダイヤモンドのクオリティは、世界共通の方式で、決定・規定しています。これは、ダイヤモンドの国際基準4Cのことで、GIA(米国宝石学会)が1931年に定めたものです。
ご存知でしたか
GIA(米国宝石学会)は、ダイヤモンドに関して権威となる機関です。ニューヨークにあり、宝石学では、世界の権威です。今日流通している、鑑定書のあるダイヤモンドのほぼすべてがGIAによる鑑定です。
GIA以外でもっとも有名で権威のある鑑定はアントワープのHRD(ダイヤモンドハイカウンシル)やIGI(国際宝石学会)によるものです。
4Cとは何でしょうか。
a. カラット
一つ目のCは「カラット」で、石の重さの単位です。
カラットという用語は、 貴金属のクオリティを表す際にも使われていなかったでしょうか。確かにそうです。でも意味は異なります、混同してはいけません!
石に関しては、「カラット」という用語は、その質量・重さの単位です。1カラット=0.20グラムです。
金属については、カラット(K)は、ゴールドのような貴金属の純度の単位です。金属のクオリティを示す際に使う用語で、例えば「18Kゴールド」のように使います。
ダイヤモンドに話を戻しますと、この1番目のカラットを表すCは、非常に重要です。多くの場合、価格を左右する要因となるからです。というのは、ダイヤモンドの価格は重量によって指数関数的に上がるのです。従って、カラット数が高ければ高いほど、価格は上がるのです。
ご注意ください!ダイヤモンドの価格は、重さに比例するのではありません。例えば、1.5カラットのダイヤモンドは、0.5カラットのものの3倍の重さですが、価格は5~7倍する可能性があります。
実際、ふたつの石の差が0.2カラットとか0.3カラットのようにほんの少しでも、ダイヤモンドのジュエリーの場合、お値段が大きく上がる可能性があるのです。
例えば、
- レディは、ホワイトゴールドで0.8ctのダイヤモンドの場合、お値段はおよそ¥5,000です。
- 同じレディで、ホワイトゴールド、1ctのダイヤモンドの場合、お値段はおよそ¥9,000です。
b. カラー(色)
ダイヤモンドは、色味がないほど、純粋なホワイトに近づき、クオリティは上がります。
きっと、「どうやってこの概念をはかるのか」と疑問に思っていらっしゃることでしょう。
ダイヤモンド業界では、カラースケールを使って、ダイヤモンドをクオリティによって分類します。スケールは、DからZまであります。例をあげましょう:
Dは、エクセプショナル・ホワイト+に相当し、つまりダイヤモンドとして最高に純粋なホワイトということです。
Eは、エクセプショナル・ホワイトです。
Gは、エクストラ・ホワイト+に相当します。
Hは、ニュートラル・ホワイトに相当します。
...
MからZは、非常に薄い又は薄いイエローに相当します。
このダイヤモンドのカラーを表す文字は、GVSやHSI、またはDIFのようにダイヤモンドの評価を表す3文字の機関の頭文字にあたります。
注記:優れたジュエリーメゾンは、DからIの間の石しか使用しません。どの石も、必ず明るい輝きと透明さを帯びるようにしたいためです。
ジェミオでは、ご用意しているカタログの中から、まず、D・G・Hという最も優れたカラーのものを提案させていただきます。
ご存知でしたか
カラーをはかるには、分光測色計という機械を用いて行います。
ホワイトだけがダイヤモンドのカラーではありませんよ。
ダイヤモンドのカラーは非常にバラエティーに富んでいます。イエロー、シャンパンカラー、ブルー、また一番珍しいところではレッド。こういったダイヤモンドは「ファンシーカラーダイヤモンド」といいます。そして、大いに人気があることもあり得ます。それが証拠に、かの有名なピンク・スターダイヤモンド、史上今日に至るまで最も高価なダイヤモンドですが、これはホワイトではなく確かにピンクです。
どのクオリティのダイヤモンドを選ぶかについては、ご用意したガイド「婚約指輪の選び方」で詳しくご説明しておりますので、どうぞご覧ください。
c. カット
ダイヤモンドのカットは、ファセットを施すことと同義です。つまり、文字通りファセットカットをすることです。
この工程は最終的な石の美しさに直接関わってきます。というのは、石の輝きを引き出すのは、ファセットカットだからです。
元々の天然のダイヤモンドは原石と呼ばれ、大抵くもった不格好な塊です。カットが見事に施されると、ダイヤモンドの原石はまばゆい光を放つ石に変化します。光が容易に四方八方に広がるからです。そこでは、光の高い屈折可能性が最大限に活かされています。
反対に、下手なカットでは、元々の石自体は澄んでいたとしても、くすんで見えてしまうのです。
注記:この点は、ダイヤモンドに関しては非常に重要ですが、もちろん、他の石すべてに通ずることです。
ダイヤモンドのカットは、どのようにして評価するのでしょうか。
ダイヤモンドのカットは、カットグレードとよんでいるもので評価し、Excellent、Very Good、Good、Fair、Poorで表します。
ジェミオでは、お客様に最高の輝きを間違いなくご堪能いただけるよう、最上位のExcellent又はVery Goodのカットのみをご提案しております。
お気をつけください。GoodやFairのカットでは、ダイヤモンドはその本来の輝きを発揮できません!
ご存知でしたか
ダイヤモンドのカット技術はたくさんあり、ペアシェイプやハートシェイプ、オーバル、プリンセスカット等、ダイヤモンドを多用・多彩な形にすることができます。円形のカットは「ブリリアント」カットとよばれています。ファセットが57あり、対称性という点で基準と考えられ、ダイヤモンドの輝きを最大限に引き出すことがわかっているからです。
d. クラリティ(透明度)
クラリティは、石の中のインクルージョンの有無の程度のことです。ダイヤモンドは、インクルージョンが少ないほど、透明度が高いといいます。
インクルージョン(内包物)とは何でしょうか。インクルージョンとは、石が形成される過程で石の中に入り込んだ異物のことです。こういったことが起こるのは、天然石では全く当たり前のことで、製造工場でつくられた人工宝石でないこと証拠であるともいえるのです。
カラー同様、クラリティもFLからP2までのスケールではかります。いくつか例をあげましょう。
フローレス(FL)は、10倍の拡大鏡で、内部にも外側にも欠陥が見られないということです。
インターナリーフローレス(IF)は、10倍の拡大鏡で見えるインクルージョンがないということです。
ベリースライトリ―・インクル―デッド(VVS1とVVS2)とは、10倍の拡大鏡では確認が難しいインクルージョンがあるということです。
スライトリ―インクル―デッド(SI1とSI2)は、10倍の拡大鏡ではインクルージョンが見えるが、肉眼では確認が難しいということです。
...
P2は、肉眼でインクルージョンが確認できるということです。
このダイヤモンドのクラリティを示す記号は、例えばGVSやHSIといった評価の最後の2文字に見られます。
4つのCは、「カラー」、ファセットのクオリティを表す「カット」、透明度を表す「クラリティ」、そして「カラット」とよんでいるダイヤモンドの重量を表しています。全て、ダイヤモンドのクオリティを表現するのに必要な特徴です。
—— 5つ目のC?
数年前から、公式ではありませんが、ダイヤモンド・ディーラーの間で、5つ目のCが使われ始めました。Certificate「鑑定書」のCです!
ダイヤモンドは、非常に規格がしっかりしている石です。非常に取引きが盛んだからです。その稀少性ゆえに、ダイヤモンドは誰もがもっとも手に入れたがる貴石となり、そのため、ダイヤモンド市場は様々な機関の監督下に置かれています。
こういったわけで、ダイヤモンドは、たった今お話しした4つのCで詳細にクオリティが記述がされた鑑定書がつけられているのです。
ジェミオでは、0.3カラット以上のダイヤモンドには、すべて鑑定書をつけております。
GIA(米国宝石学会)又はアントワープのHRDが発行した鑑定書は、それぞれの石の独自のパスポート、身分証明書のようなものです。
なぜ、こういった鑑定書がそれほど大切なのでしょうか。
まず、鑑定書は、ダイヤモンドのクオリティを、独立した国際機関が中立的な立場から証しているからです。そのため、客観性に関して疑う余地がないのです。
また、鑑定書が重要なのは、石の一定のトレーサビリティを保証しており、倫理的な取組みにもなっているからです。
弊社は、倫理性を非常に重んじており、それはジュエリー制作が100%フランス国内で行われていることからもお分かりいただけると思います。ジェミオで入手しているダイヤモンドは、キンバリー・プロセスを遵守するディーラーからのものであり、当社のダイヤモンドで紛争地域からきたものは一切ありません。
最後に、当社と取引きのあるダイヤモンド・ディーラーは、皆RJC(責任あるジュエリー協議会)の認証を得ています。これは非常にチェックの厳しい認証で、倫理的で責任ある採掘であることを保証するものです。
FAQ
—— 「ジェミオのダイヤモンドの産地はどこですか?」
当社のダイヤモンドはすべて、世界のダイヤモンドの都アントワープの信頼できるパートナーから入手しています。
貴金属同様、ある特定のダイヤモンドが、厳密にどこから来たものか知ることは難しいものです。特に、サイズの小さいダイヤモンド、2ミリ未満のパヴェ(敷き詰め)用のものはそうなのです。
大多数のダイヤモンドは、大きなダイヤモンド・ディーラー企業のもとに集められているため、ある特定の石をひとつだけ取り出すのは不可能です。次に、こういった企業によって、大抵の場合、カットと販売が行われます。
もちろん、ダイヤモンドの産地は、多くの質問の対象になる傾向があります。それは当然のことで、確実にクオリティと倫理的に見て採掘地に問題がないこと確かめなければならないからです。では、どうすれば、ご自身のダイヤモンドが間違いなく倫理的に問題がないとわかるでしょうか。
まず、ジュエリーブランドでダイヤモンド・リングを購入すれば、最大限の信頼性は得られます。ジュエリー業は、非常にチェックが厳しく、当社が取引きをしているのは、皆、存在する倫理上のあらゆる規制に署名しているパートナーばかりです。ダイヤモンドを隠れて売っているブローカーの場合は、もちろんこうはいきません。
次に、ジェミオが選んだダイヤモンド・ディーラーは、皆RJC(責任あるジュエリー協議会)の認証を得ています。RJCは、ジュエリー業界のバリューチェーンをできる限り責任あるものとするための活動を使命としているNGOです。そのため、この業界でRJC認証を受けているということは、具体的には、人権を尊重し、社会的・環境的責任を負うべく、倫理的な原料調達をしているということを証明するために、一連のテストを受けているということです。この認証は非常に重要な取組みで、それだけ、厳しい規則の順守が要求されるのです。
最後に、クオリティについてですが、ジェミオには、お客様のジュエリー制作用にご提案するすべての石の評価と購入を主に仕事としている宝石鑑定士がいます。当社のジュエリーのクオリティは、この評価に大きく依っており、大体でなどという扱いをしている事柄は一切ありません。
お分かりいただけたと思いますが、ダイヤモンドをジュエリーメゾン以外でご購入になれば、すべてがご自身の責任となります。ご専門でもない限り、鑑定書の偽物、間違ったもの、偽造されたものを見抜くのは難しいかもしれません。ですので、にわか宝石商になることはおすすめしません
最後に、既に申し上げた通り、当社の0.3カラット以上のダイヤモンドにはすべて、独立した国際宝石鑑定機関が発行した鑑定書があります。信頼の証がもう一つ本当に必要であれば!
—— 「ジェミオのダイヤモンドのクオリティは高いですか?」
ジェミオでは、3つのクオリティレベルのダイヤモンドをカタログで直接ご用意しています。
HSIクオリティは、ジェミオのダイヤモンド・ジュエリーすべてでご用意があります。このクオリティは、無色のダイヤモンドで、肉眼で確認できるインクルージョンは一切なく、10倍の拡大鏡ではじめて見えるというレベルです。
GVSクオリティは、エクストラ・ホワイト+のダイヤモンドに相当し、肉眼で確認できるインクルージョンは一切なく、10倍の拡大鏡でも難しいというものです。
DIFクオリティは、地球上で最もまれな品質に相当します。GVSクオリティは、並外れた白さを誇るダイヤモンドで、10倍の拡大鏡でも確認できるインクルージョンはいっさいありません。つまり、非常に澄んでいるわけです。
なぜ、この3つのクオリティレベルをご用意することにしたのでしょうか。
HSIは、ジュエリーで、最も普及しているものです。コストパフォーマンスが一番高いからです。インクルージョンは肉眼では見えませんし、カラーもほぼ無色のホワイトなのです。多くの有名メゾンが、ベーシック・クオリティとして用意しているものです。
当社では、GVSやDIFといった特別なクオリティのものもご用意しています。
最後に、特定のクオリティのものをご所望の場合は、いつでも注文できます!その場合は、是非お問い合わせください。
HSIとGVSのクオリティの違いは?
GVSのダイヤモンドの方が、HSIのものより「白く」見えると思います。店舗で両者を並べて比べてみてください。大きく違うことがお判りになると思います!もちろんその差は、DIFとHSIのダイヤモンドの違いと比べればほんの少しです。繰り返しになりますが、HSIは、ジュエリーに使われている中で最高のクオリティですから。
簡単に言えば、GVSクオリティは、最も普及しているHSIと最も特別なDIFの「中間」です。
「天然ダイヤモンドと人工ダイヤモンドの違いはなんですか?」
両者の違いを理解しやすいように、まずは定義から始めましょう。
天然ダイヤモンドは、自然が作り出したダイヤモンドです。人工ダイヤモンド、合成ダイヤモンドとは、人工的につくられたダイヤモンドです。
このふたつのタイプのダイヤモンドは、見た目上も化学的にも全く同じです。それでも、はっきりした違いがいくつかあります。
前置きとしてお話しさせていただくと、ジェミオでジュエリーにご用意しているのは、すべて天然ダイヤモンドです。それでも、人工ダイヤモンドのみをセッティングしたコレクションを試験的につくってもみました。当社は、このふたつのタイプのダイヤモンドを扱っている数少ないジュエリーメゾンのひとつです(いや、もしかしたら唯一かもしれません!)。ですから、ここには率直に偏ることなく考えたことを書いているつもりです。
では、天然ダイヤモンドと人工ダイヤモンドの違いは何なのでしょうか。
まず、天然ダイヤモンドは、地球から生まれたダイヤモンドです。つまり、何百年も前に、地球の気圧と温度が非常に高かった頃に作られたのです。つまりは、天然ダイヤモンドは、稀少で限りある資源だということです。
人工ダイヤモンドはというと、人間が実験室で同じ気圧と温度の高い環境を再現して人工的に作ったものです。違いのひとつ目は、石の生まれです。一方は、地球。もう一方は、実験室。
ふたつ目の違いは、もうお分かりだと思いますが、天然ダイヤモンドの稀少性です。これは、人間が際限なく作り続けられるダイヤモンドとは比較になりません。この点を、分かりやすい比較でご説明しますと、天然ダイヤモンドは巨匠による絵画のようなものです。ひとつしか存在しない独創的なものです。ある意味、芸術作品といえるかもしれません。比喩で続けますと、人工ダイヤモンドは、絵画の完璧なレプリカに相当するでしょう。同じように美しく、色合いも同じなのですが、巨匠のサインだけが欠けているわけです。
3つ目の違いは、価格です。天然ダイヤモンドは、ジュエリーメゾンにもよりますが、人工ダイヤモンドより約20~30%割高です。
最後に、サイズの違いがあります。人工ダイヤモンドは、製造にとてつもない量のエネルギーを要します。0.5カラット以上の石の製造では、化学反応は約7500℃に達する必要があります。これは皆、地球由来のダイヤモンドでも同じなのですが、それは数百万年前に自然に起こったわけです。最近の報告では、人工ダイヤモンドのカーボンフットプリントは、天然ダイヤモンドの4倍とさえ言われています。天然ダイヤモンドでは、カットされた1カラットあたり二酸化炭素160キロ、人工ダイヤモンドの方は、二酸化炭素500キロです。
最後になりますが、もちろん、ダイヤモンド産業で働く人々の労働環境についてお話ししなければなりません。人工ダイヤモンドの場合、実験室の環境は、特に問題はありません。天然ダイヤモンドの方は、ダイヤモンド鉱山での労働環境はいいとは言えません。機材は重く、地質的なリスクも負っています。しかし、議論はそれほど単純ではありません。ダイヤモンド産業がこういった人々の賃金と生活水準へ及ぼす影響を忘れてはなりません。ご参考までに例を挙げると、ダイヤモンド産業に携わり鉱山で働いている77000人の賃金は、国民の平均賃金の66%増し、生活賃金の5倍近くなのです。
—— 「ダイヤモンドは本当に永遠なのでしょうか」
モース硬度10/10のダイヤモンドは、地球上でもっとも耐久性に優れています。但し、砕けることがないということではありません!確かに、傷はつきません・・・でも、欠けないわけではありません!
既にお話ししましたように、ダイヤモンドの主な特徴は、その極めて高いの硬度ですが、実は、それはリスクでもあるのです。というのは、ダイヤモンドは非常に硬いがゆえに、衝撃を吸収しにくく、木端微塵に砕ける可能性があるからです。
ご安心いただきたいのですが、もちろん、このようなことは非常にまれにしか起こりません(そうなるには、かなりの衝撃が特定の場所に与えられる必要があります)。それでも、ジュエリーはお手入れをすることが大変重要です。それがダイヤモンドであっても同じです
—— 「ダイヤモンドにはどの金属をを合わせればよいでしょう?」
ダイヤモンドのホワイトとあまり相性が良くないカラーをみつけるのは難しいでしょう。
ホワイトゴールド、イエローゴールド、プラチナという選択は、古典的ではありますが、悪趣味などという失敗に陥る心配がありません。
ブラックゴールドやローズゴールドは、より思い切った選択で、ジュエリーにオリジナリティを加えてくれます。
このように、ダイヤモンドは、どの金属を選ぶかにおいて完全な自由を与えてくれます...自由にはお金がかかるわけですが。
—— 「どんなときにダイヤモンドを贈ればよいですか?」
比類なき輝きのために、ダイヤモンドはジュエリーの世界でカリスマ的存在です。そのようなものは、どんなときにもプレゼントすることができます!
極めて高い高度、時を超えて使い続けられることから、ダイヤモンドは婚約指輪の絶対的シンボルとなっています。シンボルなどではなくなっていますね。もはや全世界に共通の真の伝統です。
ダイヤモンドは、4月の誕生石です。ダイヤモンドは、かに座の守護石で、伝統的に10回目と60回目の結婚記念日に贈る伝統があります。
ジェミオのダイヤモンドのジュエリーをご覧ください。
特に、ジェミオのダイヤモンドの婚約指輪をご覧ください。
ジェミオの貴石をすべて見る。