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プラチナ950,000分の

どの金属にするかを決めるのは、ジュエリーを選ぶうえで、重要なステップです。なぜなら、もちろん失敗は避けたいからです。

ジュエリーの世界には、貴金属の種類が豊富にあり、そこで自分の選ぶべきものを見つけるのは必ずしも容易なことではありません。

プラチナという選択はあっているのだろうか。ホワイトゴールドとどんな違いがあるのだろうか。プラチナは、婚約指輪や、結婚指輪のようなジュエリーに適しているのか。

きっとおもちであろう疑問と、それにお答えするために、このガイドをご用意することにしました。これで、プラチナに関してお分かりならないことはなくなることと思います!

リング プラチナ950 ダイヤモンド Lady 1 Ct

基礎知識

細かいお話をする前に、まず、重要な基礎知識を今一度、振り返ってみましょう。

—— 1.プラチナとは何か

既に古代エジプト時代に、プラチナは、特に金とともに棺の装飾に使われていました。また、インカ帝国時代の宝飾品や装身具に、その痕跡がみられます。

何世紀もの間、この金属には名前がありませんでしたが、1500年頃にコロンビアでスペインの征服者らによって公に発見されました。グレーホワイトの色合いであるところから、その当時は、「小さい銀」を意味するplatinaとよばれていました。そして、多くの場合、価値のない平凡な金属とみなされていました。

しかし実のところは、プラチナは非常に特別な金属で、その稀少性は金の30倍です。

わかりやすくご説明すると、金の年間産出量は約2500トンです。これに対し、プラチナの年間産出量は、たった160トンほどです。考えてみてください!

今日、プラチナの稀少性は、一般によく知られており、ポップカルチャーの分野にも広がっています:良く知られた「プラチナディスク」はアルバムの売上げ100万枚を記録したアーティストの象徴ですし、また、ゲームが大好きな人たちにとっては、ゲームで獲得できる最終トロフィーです。

a. プラチナとはどういったものでしょうか。

自然白金ともよばれる未加工のプラチナは、金同様、ナゲットやフレークの状態のこともあります。しかし多くの場合、鉄やニッケルのような金属、また他の同族金属と混じって鉱石の中にみつかります。

自然白金は、カラーが元から白い貴金属で、そのためジュエリーの世界では人気があるのです・・・この点については、また後段でお話しします。

b. プラチナが、これほど特別な金属なのはなぜでしょうか。

プラチナは、非常に高密度な金属です。

プラチナの主な特性に、その密度の高さ(同じ容量のゴールドに対し40~60%高密度)が挙げられます。

これがなぜありがたいのでしょうか。それは、化学物質や酸などで、劣化させるものが非常に少ないからです。

この性質のおかげで、プラチナは、非常に長く使え、経年に非常に強く、ジュエリーのように受け継がせたい貴重な品には、理想的な金属なのです。

プラチナは、加工がしやすい金属です。

プラチナは延性が高いといわれますが、耐久性が高く、且つ非常に加工がしやすい金属なのです!

このことから、プラチナは、時として技術を要する形の、細かい物の制作にむいています。医療やエンジニアリング、そしてもちろんジュエリーの制作に!

プラチナは、非常に摩耗しにくい金属です。

磨耗とは、摩擦によってすり減ることですが、プラチナは、この点に関して他のものを寄せ付けないほどの強い耐久性を誇ります。

ご存知でしたか

こういった特性のために、プラチナは製造業で非常に需要の多い金属です。この分野での使用例をいくつか見てみましょう。

  • 自動車業界は、世の中で最も多くプラチナを使用していますが、エンジンからの有害な排気ガスを減らすための触媒コンバータの製造に使っています。

  • プラチナは、融点が高く、非常に磨耗しにくいため、溶けた状態のガラスのような非常に高温の素材を扱うための道具を作るのに理想的な金属といえます。

  • プラチナはまた、アレルギーを非常におこしにくいという特性から、医療分野でも、ペースメーカーのような医療用インプラントの制作に非常によく使われています。

c. プラチナの価格

ゴールド同様、プラチナの値段は相場によって決まります。従って、その価格は常に変動しています。

貴金属全てがそうですが、存在としての稀少性と価格の間には直接的な連関があるということを頭に入れておきましょう。これは、プラチナに関しては特にその通りだといえます。

とても具体的な例で、結婚指輪の「ドゥミ・ジョンク」のように非常にシンプルなジュエリーのお値段で比較をご覧に入れましょう。

- プラチナのSt-Germain 2.5mmの価格は、¥152,000
- イエローゴールドのSt-Germain 2.5mmの価格は、¥91,000

このお値段の開きは、上でみたように、主に存在の稀少性で説明できます。プラチナは、ゴールドの最大30倍稀少性のある金属ですから、論理的に考えて、価格的によりお高くなるのです。

また、プラチナはより高密度です。従って、プラチナのジュエリーの制作にはよりたくさん材料が必要になり、これも価格があがるもっともな理由です。

—— 2.プラチナのクオリティにはどんなものがあるか

プラチナは、一般にほとんど処理が加えられていません。大方の場合、とても高い純度で使う金属です。そのため、品位は多くの場合非常に高く、合金の中の純粋なプラチナの含有率は最低85%です。

わかりやすいように、見かける可能性が大いにある最も高い品位のものを上から3つ見てみましょう。

  • 850‰のプラチナ(Pt850)は、純プラチナの含有率が85%です。

  • 900‰のプラチナ(Pt900)は、純プラチナの含有率が90%です。

  • 950‰のプラチナ(Pt950)は、純プラチナの含有率が95%です*。*

*ジェミオでは、950‰のプラチナのみを使用しております。

品位とは何か

品位とは、合金内にある金属の割合のことです。

例えば、950‰の品質とは、合金の中に純プラチナが95%含まれることを示しています。残りは、他の金属(一般にはイリジウム)が占めています。

また品位とは、規格が決まっているクオリティということで、それはどこへいっても全く同じだということになります。

具体的な例を挙げますと、ジェミオでジュエリーの制作に使用している950‰のプラチナは、ヴァンドーム広場にある有名メゾンがやはりこの品位のものを使用している場合、全く同じものです。

おそらく、どうやってこの特別なクオリティを識別するできるか、と思っていらっしゃるのではないでしょうか。一番の方法は、刻印をよく見ていただくことです!

「ホールマーク(品位証明の刻印)」「純分認証極印」とよんでいる刻印は、国(フランス税関)が、貴金属が本物であることを示すために押印する正式かつ義務的なものです。

この刻印はジュエリーのどの部分にあるのでしょうか

フランスでは、3グラムを超える手作りのジュエリーは、必ず刻印を受けなければなりません。ジュエリーに刻印する方法は複数あります。ジェミオでは、すべて小型のビュランとハンマーを使って伝統的な方法で刻印しています。

刻印は、多くの場合、石の反対側と台座の外側にあります。

刻印のあることが欠点のように思われるむきもあるかもしれませんが、そうではなく、ジュエリーのクオリティの証となるものです。ある意味、ジュエリーの品質表示ラベルのようなものです。

ジェミオでは、ジュエリーの制作にはPt950しか使っていません。その品位は、犬の頭の形の刻印で判別できます。

プラチナ・ホールマーク

基礎知識を身につけたところで、そろそろ話の核心に入りたいと思います。つまり、お客様のジュエリーにプラチナを選ぶのが正解なのかどうかです。

そのために、まずプラチナの主な特徴についてより詳しくお話しし、いくつかアドバイスをさせていただき、最後にその長所と短所を見ていきたいと思います。

プラチナの主な特徴

一般に、プラチナと言われると、直感的にすぐ安心できるものです。それは、ジュエリーに使う金属として上質な金属だと分かっているからです・・・それがなぜなのか、考えてみましょう。

—— 1.プラチナ950、もっとも高貴な金属

プラチナは、日常的使いのジュエリーに最適な金属です。

  • まず、非常に耐久性に優れた金属です。非常に高密度であるおかげで、時として激しい動きをすることがある毎日に、特にリングでも、十分耐えうる金属です。
    但し、この性質のために、ジュエリー制作の上では、卓越したノウハウが要求されることをも意味してもいます。プラチナの融点は1768℃、一方、ゴールドは1064℃です。つまり、プラチナの細工をする上で、それができる器具をそろえなければいけないという難しさもあります。

  • プラチナは、非常にさびにくく、磨耗しにくい金属です。そのため、非常に長いときを超えることができます。つまり、例えば、受け継がせていきたいジュエリーには、理想的な金属なのです。

  • プラチナは、非常にアレルギーを引き起こしにくい金属です。ですから、非常に繊細な肌にの方を含め、すべての肌質の方にお使いいただけます。

プラチナ950を日常的に身につけるジュエリー、{link_start_weddingband}結婚指輪{link_end}や{link_start_engagement}婚約指輪{link_end}に特におすすめするのは、こういった理由によるのです。

知っておいて悪くないお話

実は、プラチナ950は、750‰(18K)のゴールドより細工がしやすい金属です。

これは、何を意味するのでしょうか。

  • プラチナのジュエリーは、750‰のゴールドよりやや傷がつきやすいということになります。

  • 全てのモデルが、技術的にプラチナで制作可能なわけではありません。あまりに変形しやすいからです。例えば、アリアンヌ・パヴェがそうで、プラチナやで作ると、細い部分が折れてしまう恐れがあります。でも、ご安心ください。ジュエリーに使われる貴金属の中で一番硬いゴールドでは、このようなことはことが起こる危険性は一切ありません!

プラチナは、優れた耐久性に加え、その色合いと長く使っていけるということから、非常に人気の貴金属です。

リング プラチナ950 St-Honore 3 mm

—— 2.プラチナ、永遠の色

既にみたように、プラチナの主な特徴に、カラーが元から白い貴金属だということがあります。

ジュエリーの世界では、プラチナは、手を加えたり、他の金属と混ぜたりすることはほとんどありません。使われている金属の中で一番純度の高いものだということすらできます。

これは具体的に何を意味するのでしょう?
プラチナのジュエリーは、時を経ても色あせることがないということです!

ですから、何年たってもプラチナのジュエリーは、初めて手にしたときと変わらないホワイトのままです。

お手入れは非常に簡単なため、必然的に、日常的に身につけるジュエリー用に、とりわけ結婚指輪に非常によく選ばれます。

ホワイトカラーの金属をジュエリーにご希望なら最適なわけですが、実はプラチナとホワイトゴールドと比較されるお客様が多くいらっしゃいます。なぜでしょうか。

—— 3.ホワイトゴールドとプラチナのどちらを選ぶか

プラチナとホワイトゴールドは、いずれも、日常的に身につけるジュエリーに非常におすすめできる金属です。それで、このふたつは混同されがちなのです。

見た目上、非常に似通っているので、専門家の目をもっていなければ、両者を区別するのは容易ではありません。しかし、プラチナは、ホワイトゴールドよりほんの少しグレー味を帯びています。

知っておいて悪くないお話

プラチナのジュエリーとホワイトゴールドのものを区別するポイントは、その重さもあります!

そうなのです、既にお話ししたように、プラチナは密度が高いので、ホワイトゴールドよりほんの少し重いのです。

ふたつの間で迷ったら、どちらを選べばいいか

まず当然のことですが、今一度言いますと、ふたつの異なる金属であり、ふたつの異なった系統、従って異なる特徴をもっているということです。

あらゆる貴金属同様、ホワイトゴールドとプラチナには長所と短所があります。選ぶ際のお手伝いになるかもしれないポイントを2点お話しします。

  • 750‰のホワイトゴールドは、色があせていく金属で、つまりほんの少し黄色みがかります。時を経てもその美しい色合いが失われないようにするには、お手入れが必要です。お手持ちのジュエリーの色合いが時とともに色合いが変わるのは嫌で、美しいきらめきを失わないでほしいと思われるのであれば、もう迷うわれることはありません。お選びになるべきはプラチナです!

  • プラチナは、ホワイトゴールドよりほんの少し柔らかい金属です。もし、ジュエリーに小さな傷が入るのが気になる方や、金属の平面部分が広いモデル(例えば、結婚指輪アルスナルのようなもの)になさる場合は、ホワイトゴールドをお選びください!

でもつまるところ、プラチナもホワイトゴールドも{link_start_weddingband}結婚指輪{link_end}や{link_start_engagement}婚約指輪{link_end}のようなジュエリーに最適の金属です。そのどちらかを選んで失敗するということにはないでしょう。

長所と短所のポイントを考えあわせ、お客様に一番合うように、お選びいただければと思います!

お選びになる際のご参考になればと思い、ホワイトゴールドについての情報をご用意しました。

ご存知でしたか

ホワイトゴールドブラックゴールドといった金属のロジウムコーティングに用いられるロジウムは、プラチナと同族の金属です。

このロジウムは、プラチナよりさらに稀少で、地球上で最も稀少な金属トップ5に入ります。その稀少性は、 の100倍と考えられ、そのため価格が高いのです。

—— 4.プラチナは、どんなジェムストーンにも合う金属です。

永遠と洗練の代名詞プラチナは、ダイヤモンドサファイアのような貴石との組み合わせが理想的です。

タンザナイトアクアマリンのような石とも相性はいいですが、例によって調和の上でやや劣る組み合わせもあります。もちろん、趣味・好みの問題ではありますが、シトリンやガーネットのような石は、イエローゴールドローズゴールドの方が、ホワイト系の金属よりその輝きを際立たせ、魅力を引き立たせることが多いという人もいます。

しかし、プラチナの癖のないシルバーがかったホワイトという色合いは、どんなジェムストーンや肌の色とも完全に合うものだという議論も可能です。というわけで、あとはお気に召す石を選べばいいということになります

プラチナの場合、失敗することはありません!

組み合わせの多い石

ダイヤモンド、 アクアマリン、 トパーズ、 サファイア、 タンザナイト、 トルマリン、 ルビー、 ペリドット、 グリーンガーネット、 エメラルド

 

ご希望の少ない石

水晶、 アメジスト、 シトリン、 ガーネット、 ブラックスピネル

 

プラチナについて理解しておくべきこと

—— 長所

  • プラチナ950は、ジュエリーに用いられているなかで最も純度が高く高貴な金属です。

  • さびることがないので、非常に長い時を超えることができます。

  • どんなカラーストーンにも合います。

  • どんなタイプのジュエリーにも理想的で、特に日常的に身につける{link_start_weddingband}結婚指輪{link_end}や{link_start_engagement}婚約指輪{link_end}におすすめします。

  • アレルギーを起こしにくい金属です。

—— 短所

  • プラチナは、ゴールドと比較すると、より加工しやすいのですが、やや傷がつきやすいといえます。

リング プラチナ950 サファイア Little EverBloom

最後に

プラチナ950は、ジュエリーにみられる中でもっともクオリティの高いプラチナです。

時代に左右されない金属で、どんなタイプのジュエリーにも、特に結婚指輪婚約指輪といった日常使いのジュエリーにおすすめできます。

また、繰り返しになりますが、プラチナには他にはない、元からホワイトカラーで、非常に純度の高い金属であるという特性があります。つまり、プラチナのジュエリーは、時を経ても色あせることがないということです!まさに、存在感があり長く使えるジュエリーの代名詞です。そう思われませんか?

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