私たちのほとんどにとって、ルビーは宝飾界の最も代表的な石のひとつであることは間違いありません。ルビーは一般的に、ダイヤモンド、サファイア、エメラルドとともに四大貴石のひとつとされています。
ルビーの主な特徴は何ですか?ルビーは日常的に身につけるジュエリーとして適していますか?ルビーは婚約指輪として贈ることができる宝石ですか?「ピジョンブラッド」ルビーとは何ですか?
このガイドでは、歴史があり、またその素晴らしい色で特に高く評価される貴石、ルビーの秘密をすべて明らかにします!
本題に入る前に、まず、ルビーの歴史と起源について簡単に紹介しましょう。
ルビーの歴史
ルビーは紀元前8世紀、スリランカで初めて採掘が行われました。多くの貴石と同じく、ルビーにも早くからスピリチュアルな、あるいは医学的な力があるとされてきました。
たとえば、古代、ルビーには毒への抵抗力がある、あるいは悲しみを癒す力があると信じられていました。また、中世、キリスト教徒の王たちはキリストの血の象徴として王冠にルビーをあしらいました。
太古の昔から、ルビーは望み、情熱、権力を象徴する宝石でした。ルビーは、長らく最も貴重な石とさえ考えられてきました。ちなみに、ルビーの最初の名前はサンスクリット語で「貴石の女王」を意味するRatnarajでした。
今日使用されているルビーという名前は、ラテン語で赤を意味するRubensに由来しています。
何世紀にもわたって、ルビーはよく似ていることからガーネットやレッドスピネルと混同されてきました。ともに地質学的に同様に形成されることがあるため、それも当然のことと言えます。
ご存じでしたか?
英国の王冠には、Black Prince’s Ruby(黒王子のルビー)と呼ばれる石があしらわれています。この約170カラットの石は、何世紀もの間ルビーと信じられてきましたが、実際にはスピネルであることが判明しました!
ルビーの起源
現在、ルビーの主要産出国はモザンビーク、スリランカ、タイ、ミャンマーです。歴史的にミャンマーは世界最大のルビー産出国でした。しかし、ミャンマーのルビー鉱は何世紀にもわたって採掘され続けたため、現在では新たな鉱床を見つけることが非常に難しくなっています。ミャンマー産のルビーはほとんどがすでに何十年も前から市場に出回っており、現在の世界の主要産出国はモザンビーク、タイ、スリランカとなっています。
ルビーの渓谷
ピジョンブラッド(鳩の血)として知られるルビーも含め、世界のルビーの四分の三が存在する、有名なモゴック峡谷のジャングルの中心にある渓谷です。
ピジョンブラッドとは、わずかに青みを帯びることも多い鮮やかかつ濃密な赤色という非常に特殊な色をしたルビーを指す名称です。ピジョンブラッドのルビーは非常に稀少で、カラーダイヤモンドよりもはるかに少ないのです!
実際、史上最も高価なルビーは、2015年にオークションで落札された25.59カラットのミャンマー産ピジョンブラッドルビーで、価格は3000万ドルでした。
ルビーの主な特徴
ルビーは(サファイアと同じく)コランダム族に属します。簡単に言うとルビーはサファイアの一種で、特に非常に稀少で貴重な赤いものにルビーという名がつけられているのです。
ルビーは主に次の三つの特徴を持つ宝石です。
—— 1.極めて高硬度
ルビーはモース硬度9で、地球上で最も硬い三大鉱物のひとつです。ルビーに傷をつけることができるのは、ダイヤモンドとモアサナイトだけです。ルビーよりモース硬度が高いのはこのふたつの石だけなのです。
この特性により、ルビーをセットしたジュエリーは長い時間の経過にも高い耐久性があります。そのため、ルビーは日常的に身につけるジュエリー、例えば婚約指輪などに特に適しています。
—— 2.コランダムには非常に高い耐熱性があります。
ルビーは高温に大変耐性がある石です。ルビーのジュエリーは、たとえば、長時間日の光にあたっても、またオーブンから料理を取り出す際にも傷つく心配はまったくありません。
詳細情報一般に考えられているのとは違い、こうした特性は宝石全般に必ずしもあてはまるわけではありません。特にエメラルドは温度変化には比較的敏感です。
—— 3.ジュエリーを代表する有数の色のひとつです。
コランダムの人気の高さの理由のひとつにその多様な色のバリエーションが挙げられます。ピンク、オレンジ、紫、黒、そして青(サファイア)、さらには無色のものもあります。
ルビーには赤一色しかないという石の世界では非常に珍しい特徴があります。
この赤色は酸化クロム(約2%)を含むことによるものです。色はしばしば宝石の産地と関連づけられますが、同じ鉱床から採掘されたルビーでも色が異なることがあります。ジェミオのルビーは主にタイまたはスリランカ産で、その色はラズベリーがかったピンクから赤です。東アフリカ産のルビーではオレンジが強くなります。
こうした特徴以外にもルビーは>その品質の高さ>でも知られています。品質の定義とは?
ルビーの品質
—— 1.カラーストーンの最高品質、AAA品質
ダイヤモンドとは違い、カラーストーンには国際的に認められた標準制度がありません。
しかし、(ルビーなどの)色石の認定はダイヤモンドと同様に厳密で、3つの品質基準が設けられています。
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Aは一般的な中程度の品質を指します。
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AAはより稀少な品質のものです。大手再販業者よりもむしろ地元の小規模な宝石商によって特に使用されます。欠陥が極めて少なく、色が鮮やかな優れた品質を持つことを表します。
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AAAは、カラーストーンの最高品質です。欠陥がまったくなく、優れた輝き、均一かつ鮮やかな色を持つことを表します。
ルビーの品質評価はどのように行うのでしょうか?
ルビーの品質評価は、ダイヤモンドの認定に使用される国際基準である4Cから直接着想を得ています。詳細情報
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色(Color):天然か、処理による加工か
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重量(Carat):石のカラット数
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カット(Cut)またはファセット処理:石のカットの品質と形の評価
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クラリティ(Clarity):肉眼または10倍ルーペで見えるインクりゅージョンの有無
ジェミオでは(ルビーを含む)すべてのカラーストーン(ルビーを含む)がAAA品質であることを保証しています。ジェミオの宝石鑑定士によるこの認定は、流通している最高級品の中から、完璧なカットと輝きをもつ最高品質の宝石がお選びいただけることを保証するものです。
—— 2.ルビーはインクルージョンを含んでいるのが普通です。
天然ルビーはインクルージョンを含む宝石です。
インクルージョンとはなんですか?
インクルージョンとは、宝石が形成される過程で宝石の内包物となった不純物です。
ほとんどの天然石にみられるものであり、インクルージョンはまったく正常な現象です。実際、一切インクルージョンのないルビーを見つけることはほぼ不可能です。
指紋のようなもので、この現象によってひとつの石がまったく唯一無二のものとなるのです。それは宝石の命とも呼ばれます。酸化クロムの特徴のひとつ(ルビーの美しい赤のもととなる)にインクルージョンを生成するという化学的特性があります。クロムはルビーの色を生み出すだけでなく、不純物も生成します。そのため、完全に結晶化したルビーを見つけることは非常に希少、あるいはまったくないとも言えます。むしろ、あれば奇跡と言えます!
ルビーのインクルージョンはどのようなものなのですか?
インクルージョンはルビーの産地の特徴となることが多いです。たとえば、ミャンマー産のルビーには「霜」や「白いベール」のようなインクルージョンがありますが、これはより透明で純粋なものが多いモザンビーク産には見られません。
ここでは、こうしたインクルージョンがサインのように、異なるふたつの大陸から来ている地質学的形成上の証拠となっています。
FAQ
—— 「ジェミオのルビーの産出国はどこですか?」
ジェミオのルビーはすべてスリランカ産またはタイ産です。ともにルビーの産出国として有名です。スリランカ産およびタイ産のルビーはそのラズベリーレッドの色で見分けることができます。
—— 「ルビーは処理が施されていますか?」
世界のほぼすべての天然カラーストーンは熱処理されています。
インクルージョンとはなんですか?
石を加熱するのは、色を維持したり強化するため、あるいは単に耐久性を高めるために古代からカラーストーンに使用されている工程です。この工程は石に害を与えるものでなく、むしろ宝石によい効果をもたします。ですから、この点について心配はいりません。
一般に信じられているのとは異なり、加熱されていない宝石は極めて稀 で、特に記載がない場合、あるいは特別な証明書がない限り、宝石が加熱されていない可能性は低いのです。「加熱されていないルビー」と言われても、独立した宝石鑑定機関の証明書がなければ警戒しましょう。美しい色をした非加熱の宝石は非常に希少であるため、その価格は通常100倍にもなり、一点物として非常に高級なジュエリーにしか使用されません。
この工程は特定の処理方法に限るものではありません。もちろん、国が規制する石の特性を変えてしまう照射、亀裂充填、含浸、着色といった化学的処理と混同してはいけません。
ジェミオのルビーは加熱処理をしていますが、これは自然な処理なのです。ただし、石はすべて他の処理を行わないよう厳密に管理しています。
—— 「ルビーは国際機関による認定がされていますか?」
はい、ルビーは(すべてのカラーストーンと同じく)、有名な米国宝石学会(GIA)などの国際的な組織によって認定されることがあります。
しかし、ジェミオではこの認定を提案していません。それはなぜですか?
カラーストーンの国際宝石鑑定機関での認定は非常に費用がかかり(宝石ひとつあたり最高500ドル)、宝石の購入価格におおきな影響がでてしまうのです。こうした認証は、従来、必ず原産地の認証が必要で、なおかつ、¥10,000以下となることがほぼない宝石にのみ行われます 。
そのため、多くの他の有名宝飾店と同じように、ジェミオでは、適正な価格をで提供するため、カラーストーンは本職の専門家である社内の宝石鑑定士チームが認定しています。
—— 「ルビーにはどのメタルを合わせればよいでしょうか?」
ルビーはどんな種類のメタルと組み合わせてもぴったりです!
色が鮮やなのでユニークで独特な組み合わも可能です。ローズゴールドはルビーと完璧に調和した印象を与えます。一方、ホワイトゴールドやプラチナはルビーの鮮やかな色を引き立たせます。あらゆる選択肢が可能ですので、好みの問題となります。
ジェミオからのアドバイス:ルビーとの定番以外の組み合わせがお望みでしたら、イエローゴールドよりもローズゴールドをお勧めします。
—— 「どんなときにルビーを贈ればよいですか?」
愛の象徴であるルビーは婚約の際によく選ばれます!
ルビー昔から結婚15周年(水晶婚式)あるいは35周年を祝うため贈られました。ルビーは7月の誕生石で、また獅子座の守護石でもありますので、特別なお祝いをしたり、ただ単に自分へのご褒美をするよい機会になります。
ジェミオのルビーのジュエリーをご覧ください。
さらに具体的に、ジェミオのルビーの婚約指輪をご覧ください。
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